母乳やミルクだけの生活だった赤ちゃんがついに食事をするようになる!と思うと赤ちゃん用のグッズを揃えたり離乳食が始まるのってなんだか楽しみですよね。
でも…結構な割合で離乳食の最中にギャン泣き!食べない!っていう悩みにぶち当たると思います。
本にはこんなペースでこのくらいの量をあげていきましょうと書いてありますが食べる食べないだけは赤ちゃんの個性なのでなかなか本通りには進まないものです(経験済)
離乳食初期に食べなくて悩む前に知っておきたい基礎知識と私が実践していた食べない赤ちゃんが完食するかも?な作戦を紹介しようと思います。
この記事の目次
離乳食初期(5-6か月)の離乳食からとれる栄養は1日の何%なのか?
離乳食初期の基本の単位は小さじ1(5ml)です。
最初のころは小さじ1~6くらいが1食分になります。この量で1日の栄養素のどのくらいを摂取できてると思いますか?
なんと!!1割も摂取できていません(笑)
一回食の頃は必要な栄養素の9割以上を赤ちゃんはミルクや母乳から摂取できています。
なので離乳食を食べないからと言って栄養不足になるなんてことはないんです。
なので離乳食初期は食べ物を赤ちゃんの口に入れる儀式だと思って赤ちゃんが食べてくれなくても余り重く考えないでください。
きちんと加熱すること食べても良い食材を選ぶこと、あとは衛生面に気を付けていれば何も問題はありません。
口にものを入れる=食べるということを赤ちゃんが知る期間だと思いましょう!
とはいえせっかく作ったものをギャン泣きからのべーなんてされたら精神的ダメージが大きいですよね。それものすごく分かります。
でも栄養的に足りないわけではないのでこの時期は「食べてくれればラッキー!」くらいの運試しの気持ちで挑んでみてくださいね。
基礎はここまでです。
次からは離乳食が嫌で泣いている赤ちゃんのそれぞれの理由に沿った解決方法を書いていきます。
スプーンをいやがる場合
スプーンを口に入れること自体を嫌がる場合は離乳食を始めるタイミングが少し早いかもしれません。
離乳食を始める目安として「スプーンを近づけると反射で口をあける」「口の中に入ったものを舌で押し出そうとしない」というものがあります。
この2つがまだな場合は離乳食のスタートを少し遅らせて1週間後に再チャレンジしてみるのも良いと思います。
スプーンが嫌な赤ちゃんにはスプーンに慣れる練習としてミルクや麦茶などの飲み物を離乳用のスプーンですくって飲ませるのがおすすめです。
特に哺乳瓶に慣れている赤ちゃんにはシリコン製の哺乳瓶の口に似た柔らかい素材のスプーンを選ぶとイヤイヤする確率が下がると思います(息子がそうでした)
少ししか乗りませんが小さめのフーディングスプーンを選んであげてくださいね。
お粥を食べない場合
最初の10倍粥を食べないというつまづきもありがちだったりします。
その場合は10倍粥をさらにお湯で薄めて水っぽくして白湯のようにあげてみるのがおすすめです。
それで食べられたら少しずつお湯を減らしてみてくださいね。
食感に慣れてくると食べることに抵抗がなくなってくると思います。
ちなみにうちの息子は最初は食べてくれていたのに10倍粥を途中で嫌がるようになりました。
そのときはお湯で薄めても食べてくれずどうしたものかと悩んでいたのですがふと思いついて試しに8倍粥の分量でお粥を炊いて裏ごししてあげてみたんです。
結果はなんとペロリと完食でした!
お粥の硬さは赤ちゃんの好みがあるんだと思います。
お粥の材料は米と水だけなので離乳食初期に食べてはいけないものなんて入ってませんよね。
ただ水が多いか少ないかだけです。
消化機能がまだ未熟なのであまり固いお粥は初期にはおすすめしませんが、10倍粥の分量に拘り過ぎずにいろんな水加減で赤ちゃんにベストなものを探してあげてくださいね。
野菜を食べない場合
かぼちゃやにんじんなど甘い野菜は滑らかに裏ごししやすいし甘いので食べやすく、キャベツやほうれん草は丁寧にすり潰しても滑らかになりにくく青臭いので食べにくいです。
赤ちゃんがニコニコ笑顔で食べるなんて高いハードルは無視してとにかく赤ちゃんのお口に入れてみましょう。
にがーいと顔をしかめられてもとりあえず食べさせてみてください。
新しい野菜をどんどん試してアレルギー反応がないかをチェックしながらその子の好きな野菜を見つけてあげるのが1番の近道です。
例えばかぼちゃが好きならかぼちゃを小さじ2、苦手なほうれん草を小さじ1という感じで混ぜてみてください。
これだけでもだいぶ食べやすくなるはずです。
そして無理に苦手なものを食べさせなくても大丈夫です。
さきほどもお伝えしましたがこの時期の栄養はまだまだミルクや母乳頼りなので嫌いなものはアレルギーチェックだけして食べられるようにするのは後回しにしましょう。
離乳食初期(ごっくん期)にいろいろな野菜を食べさせてみて赤ちゃんの好きなものを探しておくと中期以降でレパートリーが増えて楽になるはずです。
うちの場合ですが初期にほうれん草が大の苦手だった息子ですがなぜか後期に入りみじん切りにしたほうれん草はパクパク食べるようになりました。
こんなパターンの食材がいくつもあります(笑)
ちなみにほうれん草が苦手だった息子へ作っていた離乳食のレシピは初期から下記の記事にまとめてあります。
→ほうれん草が苦手な赤ちゃんでも食べやすい苦手克服レシピ
まずは赤ちゃんの好きな野菜を探すことと食べられる野菜の品数を増やすことに重点を置いて深く考えずに進めていきましょう。
どうしても食べないときの裏技
最終兵器としてTVを見せて食べさせる
TVをつけて食事をさせるのはよくないとネットにはよく書いてありますが、私は離乳食が嫌で泣き喚いている赤ちゃんが「ごはんを食べるって楽しい!」思うのって難しいと思うんですよね(笑)
検索すると「ごはんは楽しい時間と思わせてあげましょう!」みたいなアドバイスが多いけどギャン泣きしてるのに楽しませるってどうやるの…ってなりませんか?
なので泣いてしまったとき限定というルールを決めてお気に入りのTV番組やDVDをつけてしまいましょう。
見せたからって一生TVを見ないと食べなくなるわけじゃないですし、それだけで赤ちゃんが泣かずにごはんを食べてくれるならこの方法もありだと思うんです。
実際にうちの息子は初期に離乳食を食べるときよく泣いたのですがママの味方Eテレをつけると泣き止んで食べてくれました。
そして今2歳に近づいていますが今は見ても見なくてもごはんもりもり食べます!!
まずは泣かずに食事をすることが赤ちゃんが「ごはんは楽しい!」と思える近道なんじゃないかと思うので、いろいろ対策をしてもギャン泣きを防げなければ子供が食事をすることに慣れるまでTVやDVDに頼ってもいいんじゃないかなと離乳食を乗り越えた今は思っています。
最強食材ととにかく混ぜるてみる
赤ちゃんの好きな食材を探していると最強の食材と出会うことがあります。
うちの場合はバナナでした。
たぶんバナナが最強食材の赤ちゃんは多いと思います(私のママ友リサーチの結果ですが)
バナナは少し高くても甘くて美味しいのを選んであげてくださいね。食いつきが違います!
そして大人からしたらさすがに混ぜちゃダメだめだよね…という組み合わせでもとりあえず混ぜてみてください。
私はお粥を食べなくなった時期に潰したバナナをお粥に入れてあげたことがあります。
大人の味覚から想像すると絶対に食べたくない組み合わせですが息子は完食しました(笑)
違う日には潰したバナナをレンチンしてねばねばにして苦手なほうれん草ペーストを混ぜてみました。
見た目では全く美味しくなさそうです。でもこれも息子は完食しました。
我が家にとっては最強食材バナナ様々。
我が子の最強食材を見つけたら他の食材を食べないときはとりあえず混ぜてみるを試してみてくださいね!
裏ごしにさらにとろみをつける
裏ごしをしたりすり鉢ですり潰して滑らかにしたものを小鍋で少し水を足して煮てとろみの素(片栗粉)を入れてさらにとろとろにしてみてください。
出汁をクリアしていたら出汁+とろみの素でももちろんOKです。
とろとろが口の中で滑るのでつるんと飲んでくれる可能性がアップします。
特にタンパク質の魚は火を入れるとボソボソしてしまうので潰しても滑らかになりづらいですよね。
出汁のとろみをつけてあげるのは野菜だけでなく魚を滑らかにするときにもおすすめですよ。
冷めてしまったらレンチンしなおす
食べない赤ちゃんに合わせて離乳食をあげているとすぐ冷めてしまいますよね。
これはうちの場合だけなのかもしれないですが冷たいものよりも温かいものの方がなぜか食が進む法則がありました。
でもよく考えてみたら大人もこれは一緒だと思うので途中で冷めてしまったら再度レンチンするのも完食してくれるための1つの方法です。
これは初期だけでなく完了期までずっと使えるし手間もかからないのでぜひ一度試してみてください。
再加熱するときは残っているお粥や野菜を1つの器に混ぜてしまってレンチンするのもおすすめですよ。
単品であげているときとは食感に変化がつくからなのかこれも私が実践していた中で完食率が上がった方法です。
大人でいうぶっかけうどん的なノリで全部混ぜてしまいましょう(笑)
うちは結構このレンチンで再加熱作戦を始めてから食べ残しを完食してくれる日が増えました!
まとめ
離乳食初期は赤ちゃんが栄養を取るための食事という意味合いではなく食べることへのチャレンジだと思いましょう。
だから赤ちゃんが泣いて食べなくても気にしないでください。
まずはアレルギーがないことを確認して赤ちゃんの好きな食材を見つけてあげるのが離乳食完食への近道になると思います。
あとおすすめしたいのは赤ちゃんが上手に食べられたら「こんなに食べられるなんてもしかしてうちの子天才なんじゃ?」くらいのテンションで拍手して大げさに毎回褒めてあげること。
そうすると初期から完了期に進むにつれてたくさん食べられたときに褒めてもらおうと赤ちゃんが口いっぱいに頬張ったまま褒められ待ちで親を見たりするんです。
この表情が非常にかわいいのでぜひやってみてくださいね!本当にかわいいので(親バカ経験談)
ついでにうちの息子はこれでパチパチも習得いたしました。一石二鳥ですね(笑)
この方法を試しているうちに息子は途中から泣かずにもぐもぐ食べてくれるようになりました。
食事の量も赤ちゃんの個性なので全員に当てはまる解決策はないかもしれませんが、私の実践した方法が1つでも離乳食を食べない赤ちゃんが食べるようになるきっかけになってくれたら嬉しいです。