赤ちゃん本舗などの赤ちゃん用品店からスーパーでも売られている市販のベビーフード。手作りこそ愛!みたいな雰囲気が離乳食の中では主流ですが実際のところベビーフードがどんなものなのか知っていますか?
レトルト食品=添加物いっぱい=体に悪い
なんて連想ゲームのような方程式で良く知らないまま避けている方も多いと思います。
私は手作りと併用してとても楽な離乳食ライフだったのでその時に調べたベビーフード(BF)の知識を少し書いてみようと思います。
手抜きをしたいときに知識があるとベビーフードを使えてとても便利ですよ。
この記事の目次
ベビーフードは体に悪いのか
ベビーフード(BF)っていったいどんな食品なの?
日本で発売されているほとんどのベビーフードは日本ベビーフード協議会という組織に参加している6社で製造、販売されています。
ちなみにこの6社というのはみなさんも良く目にする
和光堂さん、グリコさん、キューピーさん、ピジョンさん、森永さん、ビーンスタークさん
の6社です。
この6社が協議会で統一した決まり事(自主規格)を作りそれに沿った製造販売を徹底しているそうです。
逆に言うとこれ以外のメーカーのベビーフードを買う場合は必ずそのメーカーのHPで製造工程や原材料の詳細などを買う前にチェックしておいた方が安全ということですね。
この協議会は昭和36年に設立され設立当初から関係行政官庁の指導を受けながら赤ちゃんに安全なものを届けるためにその時代ごとに安全の指針を定めて、独自の自主規格を守り安全なベビーフードを製造販売しているそうです。
もっと詳しい内容を知りたい方はベビーフード協議会のHPをチェックしてみてくださいね。
ベビーフード協議会の自主規格でチェックしている内容
さきほど紹介した協議会の決め事「ベビーフード自主規格」では下記のような項目をチェックしているみたいです。
固さ
食品添加物
衛生管理
残留農薬
遺伝子組み換え食品
商品表示
一個一個全てに目を通したい方はこちらから読んでみてくださいね。
ざっくり知りたい方は今から私が説明します!(笑)
・固さ→離乳食初期~完了期まで段階を踏んで定められています。
・食品添加物→使える添加物を限定して、さらに最小限にするようにしています。
・衛生管理→微生物や重金属、環境ホルモンなどに基準値を設けて管理しています。
・残留農薬→食品衛生法の基準を守り、更に安全のため特定の農薬については別途基準を定めています。
・遺伝子組み換え食品→法律で表示義務のある遺伝子組み換え食品は使用していません。
・商品表示→対象月齢やアレルギー特定原材料等の表示など徹底している。
すごく大雑把にまとめると「普通の大人が食べる食品の基準よりも厳しい基準を設けて安全なものを使い作っている」
ということになります。
もちろんベビーフード指針という厚生労働省が出している指針もきちんと守っています。
スーパーに売っている野菜の農薬残留量や放射能物質の量を家庭で測ることなんてできないですし、自家栽培の野菜だとしたらチェックはせずに食べることになります。
こう考えると食品添加物は手作りの方が少ないとは思いますが、素材や調理工程なども合わせると手作りが1番安全!というわけではないかもしれませんね。
ベビーフードってどんな味がするの?
初期から完了期までのベビーフード(BF)を使うとき、私は必ず味見してきたのですが離乳食の本に載っているレシピよりどのメーカーのベビーフードでも味付けは濃い目です。
手作りの離乳食の場合おそらく中期頃までは砂糖や塩を使うレシピはないと思いますが、ベビーフードの場合は離乳食初期(ごっくん期)のメニューから砂糖や塩が含まれているものが多いです。
ベビーフードが手作りの離乳食より濃い味だなと思うのはそのせいだと思います。
さっきお伝えしたベビーフード協議会の自主規格の中に味付けの項目がありますが、塩分の上限を定めている数値は1歳以下と1歳以上の2パターンなので初期~後期までは同じ塩分の濃度で作っても良いことになります。
これも手作りのレシピに比べて、離乳食初期~中期用のベビーフードが濃い味に感じる原因なのかなと思います。
ベビーフードの中身はどんな感じ?
基本全てあんかけ風だと思ってよいかと思います。
パウチタイプもボックスタイプもすべてドロドロしています(笑)
離乳食後期になると具材ゴロゴロ的なキャッチフレーズがついている商品もありますが、大きさはさほど大きくなく固さはかなり柔らかいです。手作りでいう離乳食後期や完了期のごはんよりも噛みやすい柔らかさと思ってください。
初期~中期は手作りに近い柔らかさと素材の大きさで作られていますが、離乳食が進むにつれて噛んで食べられる大きさや固さは個人差が出てくるのでベビーフードだけで離乳食を進めようとするとその調整は難しいかもしれません。
ベビーフードの上手な活用方法
ベビーフードは安全なお弁当になる
私は初期から完了期までおでかけのときはベビーフード(BF)を使うようにしていました。
理由はちょうど暑くなる時期から離乳食がスタートしたので手作りのお弁当を衛生的に持ち歩けるのかが疑問だったからです。
ベビーフードなら封さえ切らなければ安全基準を守って作ってあるので衛生的には◎ですよね。
授乳室やフードコートに電子レンジがある場所を選んで遊びに行けば温かいごはんをあげられますし、ベビーフードは冷めたままあげても問題ないのでもしレンジがない野外でももちろん大丈夫です。
外でベビーフードを食べるときはパウチだとタッパーやお皿を持っていかないといけないので外出用にベビーフードを買うなら和光堂さんの栄養マルシェかキューピーのにこにこボックス、すまいるカップがおすすめです。
ちなみにパウチタイプを外で食べる場合はお皿よりも離乳食の保存でも使えるこの記事で紹介している大きめのタッパーが便利です。
容量が140mlのタッパーなら離乳食完了期の100g以上のベビーフードでも入れてレンチンできますし、蓋も電子レンジOKなものを選べばラップも必要ありません。
離乳食の味つけの目安にする
ベビーフードは初期から完了期まで月齢に合わせた味付けや素材を選んで作られています。
なので時期ごとのベビーフードの味付けを一番濃い味と決めておけば、手作りする時の味付けの参考になりますよね。
ベビーフードよりも薄めの味付けにすればベビーフード協議会の定める塩分濃度の上限を超えないと思います。
なのでベビーフードをあげる機会があればぜひ少しだけママやパパも味見をしておくと基準が分かって手作りするときも作りやすくなると思いますよ。
素材だけのベビーフードを探す
初期中期で味濃いめがどうしても気になる方は原材料の表示を見て塩や砂糖、調味料が入っていないものを探すのがよいと思います。
フリーズドライのものは素材のみをお湯で戻して使うので家で使う分にはとても便利です。
裏ごしなどの下ごしらえも必要ないので初期の頃は特に重宝すると思います。
野菜フレークの大望さんは野菜のみのフレークなので安心です。
素材だけのもので作られているものでは私は味千汐路さんのシリーズを初期~中期はよく使っていました。
瓶詰タイプで国産有機素材と国産天然素材、食品添加物無添加です。
少し値段はお高いですが初期~中期は調味料を使うことに敏感なママも多いと思うのでそういう方へおすすめできます。
ちなみに離乳食初期に使うには1瓶の量が多いので冷凍保存ができるか以前問い合わせをしました。
味千汐路さんからの返答は「瓶を開封したその日なら清潔なスプーンと製氷皿を使って冷凍すれば冷凍保存も2週間はOK」とのことでしたので私は開封したら余る分を小さじ1ずつ冷凍して使っていました。
まとめ
ベビーフードは安全な基準に沿って作られているのでレトルト商品というイメージだけで使わないのは便利な商品なのでもったいないかなと思っています。
ただすごく美味しいかと言われるとベビーフードのにんじんより、鍋でじっくり茹でたにんじんの方が甘くておいしいです。
あとは子供に合わせた固さや大きさを作ってあげられるので我が子に合わせた離乳食をあげられるという意味では手作りの方が良い面も多いです。
でも毎日毎日離乳食のストックを作ったり調理をするのって疲れるじゃないですか(笑)
そんなときはお弁当だよー!と言ってベビーフードを私は出しています!
毎日コンビニ弁当だと大人でも栄養大丈夫かなって不安になるけど1日や2日ならまぁいっかってなりますよね。
それと同じ感覚ですね(笑)
それでも手作りの離乳食ではなくベビーフードをあげることに罪悪感を感じてしまうママはこの記事の方法を試してみてくださいね。
→離乳食でベビーフードだけを使う罪悪感を消しちゃうごまかし調理法
手作り無農薬野菜で体に害のあるものは絶対に我が子には与えないぞ!みたいな心意気の方以外は便利なのでゆるく取り入れていく方が楽ちんでよいと思いますよ。